前職では約6年にわたって包装機械の修理・メンテナンスを担当。20代の終わりを迎える頃にはマネジメントなども手掛けていました。しかし、徐々に将来のキャリアパスが絞られていく感覚もあり、「もっと新しい仕事や機械にチャレンジしたい」という気持ちが強くなり、これまでの業務経験を活かして転職しようと決意しました。
私が転職先を探す上で重視していたのは、将来性がある職場で新しい経験を積むチャンスが豊富なこと。東都フォルダーを知ったときは、「こんな業界もあるんだ」と率直に驚きましたし、意外性に面白さも感じました。それに昨今のインバウンド需要の伸びを考えれば、リネン関連の機械は今後も伸びそうだと思えましたね。
ただ、実を言うと私が応募したのは「サービスエンジニア」の募集でした。しかし、当社の面接でこれまでの業務やこれからへの想いについて話したところ、「機械設計にチャレンジしてみませんか」とまさかの提案が。私の中では、設計職はメーカーの花形部署。自分には難しいのではないかと思いましたが、「仕事の幅を広げるまたとないチャンスだ」という期待が勝りました。そこでチャレンジ精神を持って当社の門戸をたたいたのです。
入社後はまず工場での組立研修からスタートしました。ここで半年ほど経験を積み、実際に機械に触れながら基本的な製品知識を吸収。その後は機械設計課の先輩からCADの使い方を学びつつ、さまざまな設計業務のサポートに入り、仕事のイロハを身につけていきました。そして入社2年目を迎えた頃、ある機械の設計担当を引き継ぎ、本格的に機械設計を担当するようになりました。
私が最初に手掛けたのは、シーツが入ったワゴンを反転させてラインに流し込む装置。既存製品をカスタマイズする案件だったのですが、最初はシーツが上手く出てこずに悪戦苦闘。問題の要因がどこにあるのか徹底的に調べ、解決のために色々なアイデアを試していきました。なんとか完成にこぎつけたときはホッとしましたし、PC上で設計したものが実際に目の前で動いたときの喜びは大きかったです。
現在は任される機種も増え、ピローフォルダーやフィーダー、畳む工程の前段階で活躍する捌き機などの設計を手掛けています。日ごろから大切にしているのは、「前例と同じで良しとしない」ことです。例えば既存製品を再設計する際には、前職で培った“現場目線”を活かし、組立・点検・修理がしやすくなるような改善点を模索し設計に盛り込むよう心掛けています。このように自分なりの価値提供を目指せることも、当社ならではの醍醐味だと思いますね。
当社にはチャレンジを歓迎する風土が根付いています。創意工夫した結果、それが失敗だったとしても頭ごなしに否定されることはありません。むしろ、その経験も糧にして成功を目指すのが当社のスタイル。私自身、思い付いたアイデアはとりあえずやってみることを心掛けていますし、上司からも「自分が納得する形を目指せばいい」と背中を押してもらっています。
こうした環境の中で、入社2年目からは新機種の開発チームにも参加。今後の目標は今までにない機械を設計し、世に送り出すことです。ゼロから新機種を企画する作業は頭を抱えるシーンも多々ありますが、失敗を恐れず、いつか来る完成の日を楽しみにしながら邁進していこうと思います。
私自身、メンテナンス出身ながら機械設計にチャレンジすることができていますし、機械に関する基礎知識と成長意欲を合わせ持った方であれば、きっと誰にでもチャンスはあるはずです。いい製品をつくるために大事なのは、素直さとこだわりのバランスです。機械が好きで、自分なりの考えやアイデアを形にしていきたい方はぜひ応募してみてください。一緒に働ける日を心待ちにしています。