私はもともとアルミサッシなどの溶接を経験したのちに東都フォルダーに入社しました。とはいえ当時は経験も浅く、同じ溶接と言えど、当社が作る大型機械はジャンルも素材もまったく違う世界。正直、当社の“たたむ機械”がどんなものか、想像もつかなかったくらいです。しかしそれでも、「成長のチャンスがあるなら、やるだけやってみよう!」と、イチから学びなおすつもりで飛び込んだのです。
そんな自分が、まさか20年近くも活躍できるとは想像もしていませんでした。ここまで頑張ってこられたのは、人に恵まれたおかげ。特に公私にわたって幾度となくサポートしていただいた新人時代の上司には今も感謝の気持ちでいっぱいですし、この仕事のイロハを丁寧に教えてくれたベテランの先輩にも頭が上がらないですね。
こうしたお世話になった方々に「恩返ししたい」という気持ちが、働く上での大きなモチベーションになっています。私もいまでは所属長という役職を任され、現場をリードする立場。若手や経験の浅い社員はもちろん、海外から来てくれている研修生、実習生、特定技能実習生のメンバーも相談しやすい雰囲気づくりに力を入れ、みんなで協力し合って会社に貢献するようなチーム作りに励んでいます。
私たちが加工するのは、フォルダー機のベースとなるフレーム部分です。設計図面をもとに、鉄やステンレスからレーザーで切り抜かれた部材を私たちのチームが溶接していきます。
そう、溶接と言っても個人作業ではなく、ひとつの機械にチーム全員で取り組むのが私たちのスタイル。手のひらサイズの小さな部品から、3~4mある大型部材まで、さまざまな溶接作業がありますので、一人ひとりの経験や技術に合った業務を担当することができます。例え同じ機械の受注が来たとしても、メンバーには前回とは違う作業を担当してもらうように差配していますので、「同じ仕事の連続で飽きてしまう…」といったこととは無縁ですね。
また、新機種が続々と登場しているため、幅広い加工の知識や技術を身につけられるのも特徴のひとつ。それに作業の進め方に決まりがなく、十人十色のアプローチで進められることも、この仕事ならではの面白さですね。私自身、新人に技術を教えることもあれば、後輩が創意工夫する姿に「このやり方のほうがスムーズだな」と勉強させてもらうことも少なくありません。自分で考えてモノを完成させる経験は、必ず自信になりますし、無事に製品が完成した時の嬉しさもひとしおです。
特殊な機械を開発・製造するメーカーだということ。それは東都フォルダーならではの魅力だと思っています。自社製品の製造に、自分なりのアイデアを活かしながら携われることは大きな醍醐味です。最近では国内販売に加えて海外への輸出も増え、事業がしっかり成長しているので、安心して働き続けられることも嬉しい点ですね。それに職場環境も恵まれていると思います。冷暖房完備で、暑い夏でもファンのついた作業着を着なくても大丈夫。会社として現場が動きやすい環境を作ってくれています。
こうした環境の中で、自分の技術を受け継いでくれる人材を育成することが、私の目標です。手前味噌ですが、私は先輩たちが培ってきた東都フォルダーならではの溶接技術をしっかり吸収してきた自負があります。その技術を一人でも多くの後輩に伝授していくこと。そして、腕利きの仲間みんなで協力し、助け合い、大きな成果を目指すチームを作っていくことが、今後のミッションだと思っています。
ですから、今はまだ経験が浅い方やこれから一人前を目指したいという方の応募も大歓迎です。大切なのは溶接への興味とやる気だと思っています。私に教えられることは何でも教えますので、働きやすい環境の中で成長してくれたら嬉しいです。